発芽玄米とは?

発芽玄米

発芽玄米は、通常の玄米に比べて栄養価が高いとされています

後ほど説明する「GABA(ギャバ)」をはじめとした多くの栄養分が、少し発芽させることによって増加し、また、少し食べにくいとされていた玄米の弱点が克服され、消化・吸収も良くなっています。

少し手間はかかりますが、手順的にはそれほど難しいものではないので、ぜひこの機会に発芽玄米作りにチャレンジしてみてください(゚ー゚☆

手軽にできる発芽玄米の作り方

用意するもの
  • 玄米・・・発芽前のもの
  • 大きめの容器・・・玄米を浸けるために使用
  • ぬるま湯・・・30℃程度
STEP1
まず、大きめの容器に玄米全体が浸かるようにぬるま湯を注ぎます。
玄米はなるべく薄く高く広げましょう(※高さは1mmを目安に)。
STEP2
次に保温するためラップで容器を覆います。
この時、玄米が少し呼吸できるように、つまようじなどで小さな穴をラップに多めに開けておきます。この状態で玄米が発芽を始めるまで常温で放置します。
ワンポイントアドバイス

発芽が始まるまでは、日中は玄米の温度が上がり過ぎない程度に日向に置き、夜間は温度が下がり過ぎないよう暖かい場所に放置します(冬などはコタツの上でもいいかと思います)。

おいしい発芽玄米を作るには、この『温度をほぼ一定に保ってあげる』という微妙なさじ加減が重要です。

STEP3
やがて、玄米が発芽を始めると独特の臭いを放つようになりますので、お湯を変えてあげるという作業が必要です。
回数は季節により異なりますが、夏場は5回ほど、冬場は2回くらいを目途に、軽く洗いながらお湯を替えてあげましょう(※それぞれ6時間間隔が目安です)。
STEP4
それをくりかえすと大体24時間ほどで発芽玄米の完成です。発芽し切っていない玄米が多く残る場合は、もう少し時間をおくなど、様子をみてみましょう。

発芽玄米が上手に炊けない等の場合は炊飯器をお試しください。

炊飯器などの調理器具

上手く炊けない人には、玄米は軽く洗うだけでもOKで、ワンタッチで玄米を簡単に炊き上げるIH炊飯器がおすすめです。土鍋などで本格的に炊く際には微妙な調整が必要ですが、これだと手間無く玄米を炊くことができます。

玄米の洗い方については当サイトでご案内している方法をおすすめしますが、時間がない方や面倒な方はサッと水で汚れを落とすだけでも問題ありません。

また、白米や玄米を炊くだけでなく、パンやケーキが簡単に作れたりなど、工夫次第で使用用途が広がるのでクッキング好きな方にもおすすめです。

ギャバ(GABA)との関係

ギャバを効率よく摂取できる食品として最も有名なのが「発芽玄米」です。
発芽玄米には多くのギャバが含まれています(およそ発芽玄米100gに対し40mg)。

現在、ギャバの効能は大きく注目されており、ギャバを多く含む発芽玄米の用途も広くなってきています。

玄米そのものにも多くの栄養素が含まれていますが、発芽させることによって、発芽玄米の栄養価は格段に上がります
ほんの0.5~1mm程発芽させるだけですが、ギャバの保有量に関して見ると、普通の玄米に比べ5倍ほどに増えるので、効率よくギャバを摂取するなら発芽玄米は欠かせません。

3. 発芽玄米とその栄養価

0.5~1mm程度発芽した段階で、これ以上発芽しないように処理したものが発芽玄米です。この時、グルタミン酸からギャバが生成されます。その含量はもとの玄米に含まれている量の3-5倍にも増加します。

発芽玄米とギャバについて 食品成分有効性評価及び健康影響評価プロジェクト解説集

ギャバを多く含む食物に、紅麹、茶、野菜類、果物類などが主に挙げられますが、摂取量の豊富さであれば発芽玄米が群を抜きます。
それだけでなく、 例えば玄米では吸収しにくい鉄分、マグネシウム、カルシウム、およびミネラルといった有効成分も、発芽玄米なら容易に吸収することが可能なのです(゚∀゚)

玄米には好き嫌いがあるかもしれませんが、普段の食事に玄米を取り入れることでギャバを取り入れることができるのは大きな魅力です。効能や効果を考えた場合、現在のストレス社会においてギャバは現代人に必要不可欠な成分です

発芽玄米などを毎日の食事に取り入れ、ギャバを効率よく摂取するように心がけましょう。